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執筆者の写真東都 BaseballWeb

中央大学・昨シーズンプレイバック(投手)


                      ▲安定したピッチングが持ち味の石田


 昨年の秋リーグでは、西舘勇陽(法2=花巻東)、石井巧(文2=作新学院)ら実力あふれる新入生が注目された。その中でも、一際存在感を放ったのが石田裕太郎(経2=静清)だ。堂々たるピッチングでチームの窮地を救ってきた。

 高校時代は3年間甲子園出場が叶わず、大学での活躍を誓った。春リーグが中止され、いきなり出鼻を挫かれた形になってしまったがその実力を発揮するのに、そう時間を要さなかった。9月22日の対東洋大1回戦。大学デビュー登板はいきなりやってきた。6回途中、1点差の二死一、二塁というデビュー戦にしてはあまりに厳しい場面であったが、見事三振で切り抜けその後の7回も抑える上々のデビューを飾った。初登板ながら厳しい場面で起用されたのは監督の期待の表れだろう。最終的にチーム最多の8試合に登板するなど、1年生ながら中継ぎの中心として大車輪の働きをし、チームに貢献した。

 昨秋の自身の活躍について、「最初の方は結構緊張したりしたが、だんだん慣れてきていい経験ができた」と振り返る。自己評価は100点中50点と低めだが、同時に自分の球が通用するという確かな手応えも感じていた。「東都の強豪チームや選手と対戦し反省点を改善していきたい」という石田。その中でもストレートの強さや変化球の精度、さらに現時点での課題としてバッターの癖を見抜くことも挙げた。そんな成長に貪欲な右腕が目指すのは最優秀防御率、その先にあるリーグ優勝、全国制覇だ。コロナ禍の厳しい1年間を経て、一皮も二皮も剥けた石田投手のピッチングに期待したい

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