▲五十幡２世として期待がかかる齋藤
昨シーズンまでチームの柱として活躍し、「サニブラウンに勝った男」としても知られている五十幡亮汰（北海道日本ハムファイターズ）が今月卒業した。多くのファンにとって、神宮を駆け回る五十幡の姿は真新しいだろう。しかし、中大にはもう一人「スピードスター」が存在する。その選手こそ、齋藤未来也(商３・関東一)だ。50メートル5.9秒の俊足から繰り出される走塁を武器に、チームの中心選手として活躍が期待される。
高校は全国屈指の強豪校、関東一高校の出身。甲子園の土を踏むことこそ叶わなかったが、かつて高校野球界を沸かせたオコエ瑠偉(
楽天イーグルス)と同じ「１番・センター」を任され活躍した。数々の名選手を輩出した関東一高の中でも、走力に関しては米澤貴光監督から、「歴代No.１」と評されるほどの実力。大学入学後は出場機会は減ったものの、昨秋リーグ戦の終盤ではスタメン出場を果たし、徐々に存在感を表すようになってきた。特に、最終戦の亜大戦では先頭打者として、2安打を放った。齋藤は昨シーズンを「４年生の代わりに出る分、活躍しないといけないので緊張したが、とても楽しくいい経験になった」と振り返った。一方、レベルの高い投手たちと対戦する中で、速い球を一球で仕留めることの難しさを痛感した。オフシーズン期間は、強く振ることと出塁することをテーマに練習に励んできた。また、同学年で主軸として活躍している森下翔太(商３・東海大相模)や北村恵吾(商３・近江)とは、反省点や相手投手の情報を共有するなどして、互いに高め合ってきた。
学生野球も折り返し地点。上級生になった今シーズンは、これまでの立場とは違い、責任も増えるだろう。「プレーの中でチームを引っ張っていきたい」とプレッシャーを感じつつも、「リーグ戦は早くやりたい。すごく楽しみ」と胸を膨らませている。今年の中大は齋藤が切り込み隊長として、チームに勢いをつけていくだろう。
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