河北回またぎ実らず、延長サヨナラ負け喫す
サヨナラ犠飛を浴び天を仰ぐ河北
佐々木は主将として躍動
2年ぶりの開催となった春季リーグ戦、初戦の相手は今季1部に昇格した青学大。先発のマウンドにあがった細野(東洋大)は三回までを三者凡退に抑え、順調な滑り出しを見せる。ランナーを背負っても牽制で刺すなど落ち着いた投球で七回にマウンドを降りるまで最速149㌔、8奪三振。「ランナーを出すことが多かったが、そこから粘れたのは良かった」と堂々の先発デビューを飾った。
細野の好投に応えたい打線は三回、山本翔(東洋大)の右前打から始まり、瀬川(東洋大)の二塁打でチャンスを作る。続く主将の佐々木がストレートを弾き返した打球は一塁に。持ち前の俊足を生かしてアウトを免れ、今季初得点に貢献した。「感触は全然良く無かったですけど上手く打球が跳ねてくれたのがラッキーでした」と執念の一打にガッツポーズを見せた。
細野の後を受けた大宮(東洋大)は仲間たちの声援に応えるように無失点で七回を終えた。1点リードの状態で迎えた九回裏。走者を二塁に置いた窮地の場面でマウンドを託された石上祐(東洋大)だったが山田(青学大)に同点打を許してしまい、試合は延長戦へと進んだ。
今季初のタイブレークとなった十回、先頭の松本(東洋大)が三遊間を破る当たりで、無死満塁に。瀬川の併殺打の間に廣岡(東洋大)が生還するも後続が倒れ、1得点で十回表を終えた。その裏、マウンドには九回から続投した河北(東洋大)。迎えた先頭永山(青学大)の打球に一塁小口が猛チャージをかけ三塁に送球するも間に合わず相手にチャンスを与える展開に。抑えることができず2失点。延長戦にまで及んだ試合は青学大に軍配が上がった。
橋本吏の適時打&松澤好投で今季初勝利
適時打を放った瀬川
エースとして監督からの信頼の厚い松澤
痛恨のサヨナラ負けから一夜明け、迎えた青学大2回戦。先発の松澤(東洋大)はテンポよくアウトを積み重ねる安定感のあるピッチングを披露した。七回までを無失点に抑え試合を作る。
打線は三回、2死三塁の場面で打席が回ってきたのは瀬川。青学大先発仲澤の球を中前に弾き返す適時打で先制に成功した。続く四回、木村(東洋大)と小口(東洋大)の連打で作ったチャンスに杉本監督が代打に送ったのは橋本吏(東洋大)。今季初打席も臆することなくバットを振り抜き左前適時打で木村がホームイン。これが決勝点となり1点差で試合をものにした。
橋本吏は八回にも遊撃への当たりに快速を飛ばしてセーフをもぎ取るなど2安打1盗塁。「調子はあまりよくない」と語っていた木村も3安打1四球で全打席出塁と好調の兆しを見せた。
実戦が十分に行えない中での開幕。細野、松澤ともに足がつるハプニングはあったものの2戦連続で先発が機能した好ゲームとなった。「スイングが強くなっている」と杉本監督が語る打撃陣も二桁安打を記録し上り調子だ。勢いそのままに連勝へ。空き週を挟んで立正大を迎え撃つ。
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