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執筆者の写真東都 BaseballWeb

東洋大2021年度幹部対談〜大学野球とは〜

2021年度の東洋大硬式野球部を引っ張ったのは主将の佐々木俊輔外野手(東洋大④)、副将の木村翔大内野手(東洋大④)、大宮隆寛投手(東洋大④)、芦名望捕手(東洋大④)。コロナ禍の厳しい環境で苦難の2部降格も経験した。そんな4人が語る出会いや東洋大硬式野球部のこれから。(取材日・11月27日)


右上から時計回りで大宮選手、佐々木選手、木村選手、芦名選手


ーーまず1年を振り返っていかがでしたか

佐々木:個人的には本当にいい経験をさせてもらったなって思うんですけど、チーム全体を見れば自分がまとめきれなかったなって思います。2部に落としてしまって、秋は入替戦がなくて来年を見据えての戦いだったので、悔いの残る1年だったなと思います。

大宮:いろいろなことがあった1年です。4年生として申し訳ないなという気持ちでいっぱいです。

木村:結果だけ見ればいい結果を残すことが出来なかったなと思うんですけど、良くも悪くもいい経験ができた1年だったなと思います。

芦名:自分はコロナで思うように野球が出来なかったっていうのが率直な感想です。


ーーチームとして意識したことはありましたか

木村:幹部として月に1回、全学年の幹部で集まってミーティングとかしてたりするので、「こういうのを、こうしていった方がいいんじゃないか」っていう話し合いは月1でしていました。そこから、話し合いで出たことを中心にチームを進めていったんじゃなかなっていうふうに思います。

芦名:キャプテンを主としてやっていけるように、副キャプテンとして少しでもキャプテンの支えになれればなと思いながらやったっていうのはあります。


ーームードメーカーはどなたでしょう

佐々木:仁太郎(小口、東洋大③)じゃない?

木村:そうですね、3年生で言ったら小口で、4年生だったら牧選手(東洋大④)とかですかね。


ーー大宮選手は投手陣では4年生1人でしたが下級生とはどのように関わっていましたか

大宮:基本下の学年の子は結構話してくれたので、僕もよくしゃべりました。


ーーお互いの第一印象は覚えていますか

佐々木:自分は、セレクションですかね。自分たちの時はまだあったので、大宮はちょっと覚えてないですけど(笑)、木村は守備を見ていてずば抜けて上手かったので今でも覚えていますね。その時はまだ名前とか知らなかったですけど、あのショートのやつは上手いなって思っていました。

木村:自分もみんなと初めて会ったのが大体高校3年生の夏のセレクションだったんですけど、その時一緒にいたのはここのメンバーだと佐々木しかいないんですけど、印象…って言われても緊張してて自分の事で精一杯だったのでちょっと覚えてないですね(笑)。

芦名:木村と佐々木は同じ関東で知ってはいたんですけど、大宮に関しては、大宮が初めてピッチングしたときに自分が受けたんですけど、ちっちゃいのにいいボール投げるなと思いましたね。その時はまだ上投げでした。


ーーここにいない4年生の方でも

佐々木:入試の時、自分たち経営学部は前日は寮に泊まって白山キャンパスまで言って試験を受けました。10人いたんですけど、ほとんど関西のやつらだったんです。だから、朝の通勤ラッシュとか慣れてない人ばっかりで、今思えばその関西のやつらは電車で「痛い痛い」とか言ってみんなでわちゃわちゃしながら試験受けに行ったの覚えてます(笑)。


ーー木村選手も寮に泊まって入試に行かれたのですか

木村:自分の学部は大学に行く試験がなかったので、自分は試験はなしで!ここに…

佐々木:え、でも来てなかった?

木村:あああーーーーーーーーー!!!(笑)えっと、その試験の集合の日が一応全員共通であって、自分のところにも「この日が試験なので集まってください」って通知が来てて、そのあと自分の携帯に知らない人から3人くらい電話が来ていて、それを自分は知らない番号出たくなくて、怖くて出てなくて、それで試験当日になって寮に行ったんですよ。そしたら「来なくていいんだよ」って言われて、「電話来ただろ」と。それが東洋のマネジャーだったらしくて、「おまえは来なくていいよ」ていう電話をもらってたらしいんですけど自分が無視していて試験なしなのに大学に行ったっていうのはいい思い出です!(笑)。


ーー大宮選手はいかがでしょう

大宮:自分の学部は2部の法学部なんですけど、自分が泊まった時の部屋に牧とかいたんですけど、今と違って本当に静かでしたね。びっくりするくらい。それでみんな静かなまま入試に行ったので、ああ、みんなお上品やなと思ってましたね。


ーー佐々木選手と木村選手の印象などは覚えていますか

大宮:セレクションの時、そんなに野手の方は見てなかったので、入学してから見たりしたんですけどやっぱりすごかったですねぇ~。いいなぁと思いながら見てました。


ーー皆さんから見た芦名選手の印象は

木村:自分が初めて芦名と会ったのは大学入ってからの1日目の練習で、インフルエンザで遅れてきて、どんだけか弱いやつなんだろうなと楽しみにしてたらとてつもなくごついやつでした。

佐々木:今思えば遅れてきて、同じ大学に入る人たちどんなだろうって気になってYouTubeとかで調べたりしてたので、甲子園でもホームラン打っているので。でも動画見る限りはそんなにごついっていうようなイメージはなかったんですけど、やっぱり身体でかいなと思ったのがいちばんですかね。


ーー普段は言えないけど尊敬しているところはありますか

木村:面と向かってここで言ってるんでね、言葉の綾ですけど。やっぱり自分と違って練習にすごく真面目なので、尊敬してますね(笑)。

佐々木:大宮に関しては、普段の生活ではおとなしいので、マウンドであんなふうに吠えたりする性格には見えないので、やっぱり野球になったら人が変わるというか、それってあんまりできることじゃなくていいことだと思うので、そういうところは見習わなくちゃいけないなと思います。木村に関しても、ショートではあるので、いつもそれなりに冷静に淡々とこなしているように見えますし、こういうふうに言ってますけど、やっぱり野球には詳しいですし、知恵っていうのは自分が考えながらやらないとつかないですし。あんまり見せないですけど、活躍には何かしらの根拠があるので、表に出さないけどそれができるのがいいところだと思ってます。

大宮:木村は視野も広くて、常に落ち着いてプレーしているところは自分にはできないことですし、佐々木に関しては本当に誰よりも一生懸命やっていて、ランニングの時とかもずっとダッシュしてるんで、いやぁ自分にはできないなと思いながらずっと見てました。

佐々木:芦名はサマーリーグであれだけ三振してたのにめげずに練習してたメンタルっていうのはすごいなと思います(笑)。

芦名:佐々木は何事も貪欲ですね。学校でも文武両道で、ちゃんとキャプテンらしかったと思います。木村は普段結構へらへらしてるんですけど、試合でもしっかりへらへらして野球やっちゃうんで自分には無理だなと思います(笑)。

木村:ほめる流れだっただろ(笑)。

芦名:大宮は1年生の時には基本的にずっと2軍にいたので、そこからサイドスローに変えて、練習してやってここまで来たのはすごいなって思います。


ーー皆さんにとって大学野球とは

木村:自分が思うのは、高校野球も大学野球も学生野球と言われるんですけど、大学野球は主体性っていうところが違うと思っていて、自分で考えながらやるっていうのが大学野球かなと思います。

佐々木:似たようなことにはなるんですけど、高校野球だったら数こなして野球やってるみたいなところがあったんですけど、大学入って考えさせられるなってとても思いますし、やっぱり大学まで続けるからにはそれなりのポテンシャルだったり、考える能力があって、その中で自分がどうやって生き残るかっていうのを考えながらやっていたので、「考える」っていう部分は大学野球ならではかなと思います。

大宮:2人と一緒で考える力がないとなかなかやっていけないと思うので、考えて自分の生きる道を探してやっていかないと活躍の場がないので、考える力が本当に必要だと思います。

芦名:大学野球は結構自由かなと思います。自由というか自主というか。ある意味自分でやらないと行けなくて高校野球と違って縛られることはないのでそういう面ではすごい厳しいかなと思います。


ーーではもっと広くなりますが野球とはなんでしょう

木村:うわぁ…深いな。

佐々木:野球とは…。自分の中で野球とは「好きなスポーツ」です。

木村:ははははは(笑)。全然掘ってないじゃん野球を!

佐々木:いや!それだけです。好きなだけです。やっぱり結果出した時の喜びとかは野球やっている人にしか分からないものがあると思いますし、リーグ戦とかだったらベンチのみんなも喜んでくれてそういう一体感とかっていうのは自分の中で魅力的だなと思うので。やっぱり打った時にそういう喜びを感じて野球って楽しいなと思うので、なんで野球やってるかって聞かれたら、好きだからしかないですね。


ーー木村選手は

木村:この流れだったらなんかかっこいいこと言いたいんだけどなんだろ…難しいな…「命」で!

佐々木:おおお!

木村:「命」って言ったらすごく重い感じになりますけど、野球がなかったら大学にも来れてないと思いますし、これから先も野球を続けるので、就職とかも野球がなかったらどうなっていたんだろうなって思いますし。これまで生きてこれたのは野球があったからかなと思うので、ちょっと重たいですけど「命」でお願いします。


ーー大宮選手は

大宮:野球とは「人生」です。小学校からずっと野球やって来て、これから社会人でも野球やりますけど、ほとんどの時間が野球をしてきたことで仲間ができて過ごしてきて、この先どこかの場面で再会したりすると思うので、「人生」かなと思います。


ーー芦名選手は

芦名:野球とは人生そのものっていう感じですかね。

木村:うわ~被ってもうた~(笑)。

芦名:頭ないので、野球やらないと生きていけないんです。だから、野球で就職して、野球でご飯食べていかないといけないので野球がないと生きていけないかなと思います。


ーー新幹部に期待することはなんでしょう

佐々木:小口は高校の時もキャプテンやってましたし、矢吹(東洋大③)もそうですし、松本渉(東洋大③)なんかもあいつは下の学年ですけど言う時は言うので、そういうやつらが幹部になったので、自分の中ではいいチームが作り上がるんじゃないかなって期待してます。

木村:そうですね、全員、誰がキャプテンになってもおかしくないメンバーで幹部が出来上がっていると思うので、自分のような幹部にはならないようにっていうことを伝えたいと思います(笑)。

大宮:そうですね、キャプテンとかに向いているような人たちばっかりなんで、少し羽田野(東洋大③)が心配だったんですけど、練習チラチラ見てると頑張って引っ張って行ってるなと思ったのでまあ心配ないかなと思います。

芦名:とにかく1部に、新幹部中心に上げてほしいっていうそれだけですね。


ーー捕手陣で期待する選手はいますか

芦名:4年生になる廣岡(東洋大③)ですかね。やっぱり後藤聖(東洋大②)からもう一回スタメンを奪ってほしいっていう気持ちはありますね。


ーーチームとしてはいかがですか

木村:下級生のころから試合に出てる子も多くて負けた悔しさとかを持っていると思うので、守備の乱れとか、攻撃であと1点がとれなかったという悔しさをもって、そういうところにこだわるチームを作っていってもらえたらなと思います。

佐々木:似たようなことにはなるんですけどやっぱり2部落ちっていうのを経験したからこそ強くなれると思うので、これからは負けない東洋大学を作っていってほしいなと思いますし、今までずっと高橋前監督がやっていて、監督が代わって今、伝統とかっていうのが丸々ないチームだと思うので、いい風潮を作って、東洋大学のいい伝統っていうのを作ってほしいなと思います。

大宮:2部に落ちてしまったので、ピッチャーもバッターも隙のないチームを作って欲しいなと思います。そしたら1部に上がれると思うので、1部目指して頑張ってほしいです!




◇プロフィール◇


佐々木俊輔(ささき・しゅんすけ)

マイブーム/料理(カルボナーラに挑戦したい)


木村翔大(きむら・しょうた)

好きな映画/50回目のファーストキス


大宮隆寛(おおみや・たかひろ)

マイブーム/朝昼晩自炊しているので1円でも安くできるか(得意料理はにら玉)

好きな映画/毎年見てるのは名探偵コナン


芦名望(あしな・のぞむ)

マイブーム/ゴルフ

好きな映画/トップガン(もう5、6回観てます)





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