未曾有の事態により、異例のシーズンとして迎えた秋季リーグ戦。チームは開幕5連敗と苦しみながらも、後半戦では3勝2敗。最終戦を勝利で飾り、今年の戦いを終えた。度重なる苦境に立ち向かい、乗り越えてきた選手たちは何を語るのか。14日間にわたって彼らの思いをお届けする。
第4日目は、今季8試合に出場し、後半5試合では6安打4打点を挙げるなど、来季での活躍が期待される廣岡隆成捕手(営2=拓大紅陵)。「試合ができることの喜びと楽しさを感じ取ることができた」と今季を振り返る男が、来季への抱負を語った。(取材日・11月21日、聞き手=加藤勇大)
――今季を振り返ってみていかがですか
まずは試合ができたことに感謝したいと思います。試合ができることの喜びと楽しさを感じ取ることができました。プレーの面では思うような結果ができなかったシーズンだと思います。
――自粛中は体づくりをメインに練習してきたとおっしゃっていましたが
試合が少なかったというのもあるんですけど、体づくりをしてきたので、そんなコンディショニングというか、調子を崩すような試合はあんまり多くなかったです。毎試合同じような感じで挑めたなと思います。
――今季の自分に点数をつけるとしたら100点満点中何点でしょうか
30点ですね。毎試合ヒットが出たり、チャンスの場面でも打つことができて、バッティングの方は良かったかなと思います。残りの70点はキャッチャーとしてチームを勝利に導けなかったことが一番なのと、あとはキャッチャーでのプレーがあまりよくなかったことです。
――バッティングで意識したことなどはありますか
初球から甘い球をどんどん振っていくことを意識していました。あと、チャンスの場面とかの自分の仕事をしっかり考えてそれを実行できたかなと思います。
――去年と比べて今年成長したと感じる部分はありますか
フィジカル的な面でも強くなったと感じますし、チャンスの場面で打つなど精神的な面でも今年1年は成長できたなと思います。
――今年は指名打者や捕手、代打など様々な起用がありましたが難しさなどは感じましたか
指名打者の時はバッティングしかないので、プレッシャーというのはキャッチャーで出ている時よりもかかっていましたね。なので、それこそ気持ちでは負けないように初球から甘いボールをどんどん振っていったりとか。後ろの打者につなげられるように、自分のやるべきことを確実にやろうっていう気持ちでやっていました。
――今回の良かった点や課題などはありますか
良かった点は試合に出させてもらって、来年に向けての課題がたくさん見つかったことです。悪かった点はキャッチャーとして全然実力不足で、チームを勝利へ向けることができなかったことです。
――印象的な試合を挙げるとしたらどの試合でしょうか
亜大2回戦。リーグで首位を争っている亜大との試合にスタメンで出させてもらって、その試合を勝利できたのが印象深かったです。
――他の選手を見ていて感じたことを教えてください
一人一人の成績としてはみんな良かったのかなと思います。特に今年から初めて出た小口(法2=智弁学園)とかは積極的にどんどん振っていて、たくさんヒットも打っていたので試合をとても楽しんでいるなと感じました。また、広角に打ち分けていて、逆方向に打ったり引っ張って長打とかも打てるのですごいなと感じます。
――今季の投打のMVPを挙げるとしたら
ピッチャーは松澤(営2=帝京) と大宮さん(法3=鳥取城北) 。打撃は佐々木さん(営3=帝京)、木村さん(総3=霞ヶ浦)、小口の内の誰かになるのかなと思います。やっぱり木村さんは相手のピッチャーに全然力負けしていなくて、長打も出ていてすごいなと思いました。佐々木さんは、本当に足が速くて、普通の凡打の打球でもヒットにしちゃう足なので、とても魅力的でした。打席に立ってゴロが転がるだけでヒットにしてくれてとにかくすごかったです。それに体が強くて大きい打球も打てるので安心感がありました。
――来季期待している選手は
やっぱり松澤ですかね。ボールのスピードと変化球は申し分ないと思うので、あとは自分がうまくリードして松澤を勝たせてあげられるようにしたいなと思います。
――ライバル視している選手はいますか
同じキャッチャーの後藤(法1=京都学園)ですかね。球を捕ってからも速くて、送球した球の速さがえげつないです。
――4年生が引退となりましたがどんなチームでしたか
4年生からどんどんしゃべりかけてくれたり色々教えてくれたり、やりやすい雰囲気を作ってくれていて自分たちもやりやすかったです。どんどん4年生から声をかけてもらってとても安心感があったし尊敬できる選手たちばかりでした。次のステージに行っても活躍できることを願っているし、ずっと応援し続けていきたいなと思います。
――新チームとなりましたが雰囲気はどうですか
雰囲気はいいと思います。みんなが声を出して盛り上がってノックとかを受けるようになってとてもいい感じです。
――新チームではどんな役割を担っていきたいですか
自分はキャッチャーなので、キャッチャーとしての技術を基礎からみっちりやって体に覚えこませて、チームの方向性を勝利に向けられるような、チームを勝たせてあげられるようなキャッチャーになりたいです。そのためにチームの中でも周りに気を配って、どっしりとした役割を担っていきたいと思います。
――これからどんなことを取り組んでいきたいですか
まずはキャッチャーの守備の基礎からしっかりと体が覚えるぐらい何度も見直して、守備力を強化していきたいです。また、冬のトレーニングでは、もっと打球を飛ばせるように背筋力をつけたいのと、送球も打撃も軸でふれるようにもっと体幹を重視していきたいです。特に体幹は力を入れて取り組んでいきたいと思います。
――来年の目標を教えてください
来年はやっぱり打撃でも3〜4割打てるように頑張るのと、全試合フル出場できるように頑張っていきます!
◇プロフィール◇
廣岡隆成(ひろおか・りゅうせい)
身長・体重 /175㌢・78㌔
好きな音楽/最近は洋楽にはまっています
好きな漫画/漫画は大好きで、最近は鬼滅の刃を読んでいます。
サンタさんに頼みたいもの/アコースティックギター
オフの過ごし方/ほとんどはトレーニングをしています。あとは寝たり、YouTube見たりですかね。
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